インフレに強い金「金価格は変動するからこそ強い」

金は、インフレによる影響を受けにくい資産といわれています。インフレには、需給バランスが崩れ急激に需要が増えて起こるインフレ、原油高などの生産コスト増によるインフレ、貨幣流通量の増加によるインフレの3種類があります。

今後10年間は、中東情勢が不安定なので、原油が戦略的に供給されなくなって価格が急騰するリスクが予想され、新興国経済は欧州危機の影響はあるものの成長を続ける見通しで、原油の需給はタイトな状態が続くと考えられるため、原油のコスト増によるインフレが見込まれています。加えて先進国では、バブル崩壊後の立て直しが完全ではなく、欧州などは今後も景況感が悪化する見込みです。そのような状況下で中央銀行は、金融緩和を行うことで景気回復を支援しています。最近は国債の購入を行って現金の流通量も増加しています。これによって貨幣的要因によるインフレが起きることになります。

インフレが起きているときは、預金として銀行に預けていても金利がつかないことや、物価上昇に伴う貨幣の価値の目減りか起きるため、価値の変わらない資産や価値の上昇が見込める資産へ、資産移動する流れが起きます。インフレに強い資産として、株、不動産、金が挙げられますが、株や不動産は、倒産や土地の下落・建物の老朽化によって資産そのものの価値がなくなってしまうリスクがあります。しかし、金は、世界に存在する量が決まっており、インフレに伴って金価格も上昇する傾向があり、価値が目減りしにくいという面があるため、インフレ時に強い資産です。