金にまつわる伝説とファンタジー⑤「金の壺」

アイルランド伝説の「虹のふもとに埋まった金の壺」がピッタリと当てはまるであろう。これは「レプラコーン」という名の、緑色の服を着た靴職人の妖精が土の中に埋めて隠しているもので、通常「金のコイン」がたくさん詰まった黒い壺として描かれている。誰でも虹を辿ってそのふもとまで行き、レプラコーンを見つけてそのありかを聞き出すことができれば、その金の壺を手に入れることができるとされている。

この伝説では「虹」は「夢」や「希望」を表し、それを「辿る」ということは「努力する」ことを意味している。つまり「夢や希望に向かってたゆまず努力を続けていれば、夢は必ず実現する」というメッセージのストーリーである。従ってこの場合の「金の壺」は、努力の末に手に入れる「幸福」や「幸運」を意味している。これは非常に有名な伝説で、今日に至るまで人々に愛されており、それはアメリカ版の宝くじ等にも、この「金の壺」とレプラコーンの絵やロゴが好んで使われていることでもよくわかるのである。