金のシンボリズムとスピリチュアル的重要性④成功

成功:

「永遠」で「完全」な存在である「金」に魅せられ、紀元前300年頃エジプトのアレクサンドリアでは、他の金属を金に変えるようとする科学技術である「錬金術」が生まれ、様々な宗教や呪術を巻き込み、奥義を生み出した。12世紀以後、錬金術はヨーロッパに舞台を移し、錬金術師たちの間では「賢者の石」と呼ばれる卑金属を金に変える媒材の獲得に努力が向けられ、それを求めて旅に出たり、工房や実験室で発明が試みられた。結果的には「賢者の石」を作り出すことのできた人は誰もおらず、錬金術は科学としては誤りであった。しかしその過程で、現代化学の基礎となる知識や薬品・器具を多く生み出しており、「自然科学の始まり」になったとされている。 象徴と寓意で記録された錬金術の全容は明らかではなく、オカルト的要素が強いのも事実であるが、「ゴールド」の「ゴール(目標、目的地)」は錬金術師たちが生涯を費やした「努力と達成」を表しているという説がある。つまり「金」は「目標」を持ち、それに向けて「長い努力を続けた」後に手に入れることのできる「成功」を象徴している。「成功」は「結果」だけではなくその「過程」にもあり、その努力の中で自分自身が「豊か」になるのだというメッセージである。